古典語学と、その他。

お勉強と興奮の記録。

呼格

今週も午前図書館、午後研究室。

サンズはビザンツ期の学問について。相変わらず、朝から重厚すぎる。
昼からはいつものギリシア語やってから、呼格を扱った雑誌論文を2本読む。

文法学の歴史をするとはいえ、取っ掛かりとなる対象を考えている。それは例えばスカリゲルのような学者でもいいし、古代末期以降の文法かの社会的地位についての文化史的なテーマでもいいのだが。とりあえず、形にするための細分化したテーマを探している。

呼格はいつも必ず不思議な感覚を起こさせる。
格とはいっているけれども、内実他の格とは、ちょっと違う気がする。そうして軽く調べると、どうやら呼格については格と認めない人もいるようで。

では、そのようないわばあやしい格を最初に提唱したのは誰か。こういうときは大体決まってくる気がしている。その人は何を根拠にその形を格と認識したのか。こうしたことが具体的な調査テーマとして挙がってくる。まぁ、このくらいなら事実の調査だから、案外素直に答えが出てしまうかもしれない。出ないかもしれないけど。

実は呼格の事情を追求するのって、語学的関心に併せて、文芸思想的にも得られるところはあるような気がしている。ちょっと、思い込みかもしれないけど。ただ、呼格って、声にすることがベースにある気がするからなぁ。